特定健康診査とは
生活習慣病を未然に防ぐ
特定健康診査(以下、特定健診)とは、40〜70歳の全国民(医療保険加入者とその扶養家族)を対象とした健診で、1年に1回実施されます。
健診の目的は「生活習慣病」の予防と早期発見です。生活習慣病を発症するリスクの高い方を健診で早めに発見し、生活習慣を改善するための取り組みを早期に実施することで、生活習慣病を未然に防ぐことができます。
集団検診・個別健診ともに無料で受診
【問診、身体測定、血圧測定、血液検査、尿検査】などの法定の検査項目に加え、名取市では独自に
- 尿酸
- 血清クレアチニン
- 尿潜血
上記の検査項目を追加しています。
※ 血清クレアチニンは腎臓の状態を調べる検査です。
令和5年度は、集団検診・個別健診ともに無料で受診することができますので、対象となる方は特定健診を受けましょう。
生活習慣病
放置すれば大病に発展する病気
がん・心疾患・脳血管障害の3つは、日本人の3大死因といわれてきました。
それらの重篤な病気の引き金となるのが、生活習慣病です。
- 高血圧症
- 脂質異常症
- 糖尿病
- 肥満
など、主に生活習慣(食生活、運動習慣、ストレスなど)が原因で起こる疾患の総称を「生活習慣病」といいます。
生活習慣病を引き起こすリスク要因とは
悪い生活習慣の例としてあげられるのは
- タバコ
- 飲み過ぎ(アルコールの多量摂取)
- 食べすぎ(栄養バランスの悪い食事)
- 運動不足
など
これらの生活習慣の乱れが日常化してしまうと、生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病、肥満)の発症リスクが極めて高くなります。
また、生活習慣病は大部分の時期で目立った症状がありません。そのため、つい放置しがちであり、何か気になる症状が出た時にはすでに病態が進行していることも多いです。
そのためにも、日々の健康管理はもちろん、特定健診など自分の体と向き合う機会を上手に活用することで、健康寿命を伸ばせるように努めましょう。
メタボリックシンドローム
生活習慣病を改善して内臓脂肪を減らす
内臓脂肪型の肥満を共有の要因として「高血圧・高血糖・脂質異常」の発症が組み合わさった状態を、メタボリックシンドロームといいます。糖尿病や高血圧症、脂質異常症、肥満といった生活習慣病は、それぞれの病気が別々で進行するのではなく、内臓に脂肪が過剰に蓄積した内臓脂肪型肥満が大きく関わっていると考えられています。
メタボリックシンドロームの状態は、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患をはじめ、脳卒中などの脳血管疾患の発症リスクが極めて高くなるため大変危険です。
メタボリックシンドロームと診断を受けても、生活習慣を見直して改善を図ることで、引き返すことは可能です。内臓脂肪を減らすことで、病気の発症リスクを低減できますので、積極的に見直しを図りましょう。
特定健診後の特定保健指導
名取市で特定健診後の特定保健指導は当院へ
特定健診を受けた結果、生活習慣病のリスクが高い方や、メタボリックシンドロームのリスクが発見された場合には、その段階に応じて生活習慣病に進行しないための保健指導がおこなわれます。
健診を受けて生活習慣病を予防することは、ご自身の現在の健康状態を確認し、将来の病気を予防することにつながります。年に1回必ず受診しましょう。
当院では、脂質異常や高血圧、高血糖などを改善するための治療を積極的に実施しております。健康診断で引っかかった方、再検査の対象となった方は、なとり内科・内視鏡クリニックへご相談ください。