便潜血とは
血便が認められた方はすぐに受診を
便潜血とは、便の中に血液が混入していないかを調べる検査です。現在は免疫学的便潜血検査といって、赤血球由来のヘモグロビンを検出する方法が主流です。
便潜血の検査は、主に下部消化管(大腸)からの出血を検出することを目的としています。大腸の病気の多くで出血がみられるため、本検査を実施することで、それらの病気をふるい分けるためのスクリーニング検査として広く利用されます。
便潜血は、健康診断ではとても重要な検査項目です。とくに大腸がんの早期発見のためには欠かせません。かつて日本では欧米に比べて大腸がんが少ないとされてきましたが、現在は食生活の欧米化や高齢化によって大腸がんが増加して、便潜血検査の意義が高まっています。
便検査で陽性の場合に疑われる病気
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
- そのほかの下部消化管出血を生じる疾患
など
健診で引っかかった際の対処法
便潜血検査で陽性になった場合、必ずしも重篤な病変が存在すると確定する訳ではありませんが、陽性だった場合はより精密な検査が推奨されます。
基本的には、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)などで下部消化管を精査します。当院でも大腸内視鏡検査を実施しておりますので、便潜血陽性となった方は大腸の検査をご案内いたします。
※ 他院で健康診断を行い、検査で引っかかった方(便潜血陽性者)も、当院で大腸内視鏡検査を受けることは可能です。ぜひ、ご予約ください。